文化や思考は言語に大きく規定される。そして日本には他民族の言語を一度日本語に置き換えて考える文化的特性がある。この置き換える過程で自社会の文化的文脈に外来の思考を織り込む。文化と思考を他民族に従属させない知恵である。
そんな背景も理解せず、殆ど使わない英語を多くの人々が学ぼうとするのも日本企業で英語を公用語にするのも滑稽であり、英語圏に住む人なら阿呆でも流暢な英語を喋るのに発達上のリスクを負ってまで早期英語教育に取り組む親は正気の沙汰ではないと感じるのは当然であると思う。そんな真っ当な危惧をアメリカ企業で重責を務めた成毛氏が言う所に本書の価値がある。その一方で「みんなで」英語という志向には日本的平等志向が見え隠れしているのではなかろうかと本書を読んで感じた。
さて、裏の見所は第五章「英会話を習うより本を読め」である。読書家 成毛節が発揮されたおり、自分にはないセレクションと軽快な書評に惹かれていくつか注文してしまった。
評価:★★☆ (★★★:とても良い ★★☆:良い ★☆☆:普通 ☆☆☆:好きな人向け)
寸評:英語が必要ではないということがよく分りながら、英語をやりたくなる本。
参考リンク: amazon: 日本人の9割に英語はいらない
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