Friday, July 17, 2015

書評|芸人文学 〜 又吉直樹『火花』

多くの人が分かる「笑い」と、純粋な「笑い」。主人公の徳永とその師 神谷との対比は、この点に集約されるのではないでしょうか。

 純粋な「笑い」は、周囲には狂気であり不器用に写ります。当然ながら神谷の「笑い」は世に受け入れられることはありません。しかし、そこに到底届き得ない凄みと正直すぎる人生を見出した徳永は、神谷を師として認めます。