Monday, November 21, 2011

引用|三木成夫『胎児の世界~人類の生命記憶』 1983 中公新書


おそるおそるキリをもんで、そこに二つ穴をあけて、その一方にストローを差し込んで、わたくしは夢遊病者のように、中の液体を吸ってみたのです。
「なんだこりゃあ」それは拍子抜けともいうべきか、まるで他人の味ではありませんでした。むしろ、懐かしい味とでもいった、そんな味でした。そして次の瞬間-
「いったい、おれの祖先は・・・・・・ポリネシアか・・・・・・」
ポリネシアなんですか・・・先生・・・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。 いや、もの凄く当たり本っぽい予感の比較形態学の新書。

三木氏がふとした拍子に椰子を飲むことになった時の体験から、生命の記憶が身体に宿っていることを伝えるこの文章。あまりに文学的であり、ただ語っているだけなのに映像を見せられているような錯覚に陥る。東大医学部での大人気講義だったそうで、白熱教室どころの話ではないなぁと思った次第。

参考リンク: amazon: 胎児の世界―人類の生命記憶 (中公新書 (691))

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