| 三枝匡 V字回復の経営 ―2年で会社を変えられますか |
本書は三枝匡氏の企業再生三部作の中で、特に事業改革プロセスをテーマとした小説である。他二作での事業再生対象は子会社などの社外組織で、主人公は経営トップとして赴任した。しかし、本作では本社の一事業部を対象とし、リーダーの上には社長もいれば上席者もおり、部下には年上の先輩もたくさんいるという「改革に対する抵抗」や「緊張感」が数段厳しい状況が設定されている。また、「改革」何度も叫ばれながら、何も変わらなかった「疲弊した組織」の特徴をポイント解説を交えて描かれており、生々しさが増している。。
「改革ステップ」を軸に話が展開する本書は、組織の病巣の分析や、ギリギリの状況を渡っていく緻密な事業再生計画の立案・実行が見どころであると思う。
組織改革の力点やコツを疑似体験できる本書は、経営の教科書として価値あるものだ。
■ 改革 9つのステップ
2.成り行きのシナリオ
↓ ←1.期待のシナリオ
3.切迫感
↓
4.原因分析
↓
5.シナリオ
↓ ←6.決断
7.現場への落とし込み
↓
8.実行
↓
9.成果の認知
評価:★★★ (★★★:とても良い ★★☆:良い ★☆☆:普通 ☆☆☆:好きな人向け)
寸評:改革の力はトップ次第と感じる本書。本当に身につまされました・・・。
参考リンク: amazon: V字回復の経営―2年で会社を変えられますか
関連Post:
書評|三枝匡 『経営パワーの危機 企業再建の企業変革ドラマ』 日本経済新聞出版社 2003
書評|三枝匡『戦略プロフェッショナル ―シェア逆転の企業変革ドラマ』 日本経済新聞出版社 2002
引用|三枝匡『V字回復の経営 2年で会社を変えられますか』日本経済新聞出版社 2006
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