| 銀座のただ中にある普通の銭湯 |
先月、S氏より大学卒業後10年という題で何か書こうと話を貰いました。
そうか、10年カッ! と嬉しく話を受けつつ長考に入ります。
ウ・・・ウ・・・・ギギギギ・・・・わし、10年間何やっているんだろう・・・・・。
滂沱の涙がつぶらな一重の瞳から溢れんばかりであります。
日々磨かれる華麗なサボリ技術や高等なメタファーや修辞学を駆使したイヤミなど、若かりし頃に思いもよらなかった方面での高度人材になりつつある事を省み、次の10年に頭を痛める所存であります。
心の中では、次の10年どころか「ムネン・・・アトヲタノム」と辞世の台詞を準備している体たらくでございます。
ああ無情。時の流れは残酷でござる。覆水盆に返らず。後悔先に立たず。鶏口牛後っていうかシッポ。むしろ切られるトカゲのシッポ専用ザクならまだましだけれども、シャアザクの前に転がり出たボールにくっついた腕みたいな気持ちでいっぱいです。
だいたいね、中島敦『山月記』の李徴ですら屈辱的な生活はあっても、虎にはなっていますよ。
一方、私めの心持ちは「ボールの腕」であります。
腕っていうか、マニュピュレーターですよ。だいたいボールの腕ってなにに使うの? ジ・オの隠し腕ほどの活躍もしてねぇよ・・・と。もしくは、学芸会で言うなら「草木その2」的な役回りでありまして、台詞は「森で泣く奴はだぁ〜れぇ〜だぁ〜」の一言のみですよ。この10年間。
ふぅ。
という訳で、散々苦悶した結果、大山鳴動し、大いに過去を振り返ってもネズミ一匹、原稿一行も放り出せず、S氏にポツダム宣言受諾の親書を渡して事なきを得ました。全く持って、駄目人間の鏡であります。
まぁ、国体(私めのプライスレスな自尊心)は護持されましたが。
御代の空 毎日のたりのたりかな
この前テレビでみた蕪村の風で締めてみました。要するに社内ニートですよ。
追記
自虐は心の健康維持には重要な活動でありまして、ぜひとも真に受けず、しかしながらこのような惨禍と犠牲の上にみなさまの平穏無事な生活と日本の平和がある事を、時々思い起こしていただければこれに勝る幸せはございません。
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