| 冨山和彦・経営共創基盤 『IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ』 |
著者は「当事者意識を持たずにいくら決算書を眺めても、付け焼き刃の知識しか身に付かない。経営の修羅場、ガチンコ勝負に飛び込め。」と述べている。例えば、営業利益が赤字でも、先行投資中であれば問題ないかもしれないし、相場に大きく影響される事業構造なら、経営計画通りに事を進めるより、あえて何もしないことが必要な局面がある。そのため、数字や計画が適切かどうか判断するためには、企業が置かれている状況を肌身で理解しなければならない。
冨山氏の分析ツールはMBA的な内容であり、テクニカルな話としては目新しくないかもしれない。しかし、財務だけでなく儲けの仕組みを含めた、「経営的実像は何か」という問いから導かれる洞察は、日々の事業に携わる人間にとって、会計的How to本を超える視座を提供してくれるだろう。
評価:★★☆ (★★★:とても良い ★★☆:良い ★☆☆:普通 ☆☆☆:好きな人向け)
寸評:経営者的視点とコンサルタント的視点の間を行く妙味。熱い思いが伝わってきます。
参考リンク:冨山和彦・経営共創基盤 『IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ』 PHP 2012
No comments:
Post a Comment