Monday, February 17, 2014

日々|イノベーションという流行り言葉

都会も大雪だが新潟にスキーに行くの巻
『ハーバード流交渉術』の読書会をしました。

人と問題を切り離して「互いの利益に注目」することの利点を説く本書は、実業に携わる方におすすめの一冊です。 

さて、本書の意見交換をしていると「イノベーションがなぜ職場で起きないか」という議論に入りました。

まぁ、「おっさんたちが悪い」とか、「出る杭は全力で叩きのめされ、造反有理で首に木枠をかけて糾弾される」とか、「農業法人子会社に下放される」とか色々話したあげく、「イノベーション」なんて日本の職場じゃ難しいよねという話になる訳です。 

そうは言っても、カタカナ言葉にご用心とはよく言ったものです。 

多くの社長さんが「イノベーションを起こせ」と連発しますが、内容を良く聞くと「革新的で馬鹿売れするなにか」ではなく、単純に「新しい飯の種」という話だったなんてことありませんか? 

「新しい飯の種」をよく考えれば、「成長市場への参入」であったり「新しい市場づくり」と言い換えることができます。これでも難易度が高くありますが、「よーしお父さん、世界を変えちゃうぞぉ」と言って、儲からないトンデモ事業で爆死することは避けられそうです。 

流行り言葉で本質を見誤るのは、つまらない所に執着して利益を損なう下手な交渉と同じであります。 

Appleも結果だけを見ていれば、天才が美しいiPhoneやiPodを仕上げて一人勝ちといった話になる訳ですが、丁寧に追っていくとジョブズ氏が行ったことは典型的な「市場創出」でした。 

違法な存在ではありながら、多くの人に支持されていた音源データのネット上の配布や交換を、試行錯誤でルールづくりをしてビジネスに仕上げたAppleの活動を考えると、ジョブズ氏は粘り強い実業家だったと言えましょう。 

CDを作ったソニーもそんな活動をしていた時期がありました。売却じゃないけど。 

そんな訳で世界なんざ変えなくていいから、ちょっと人がいいねと言ってくれる商品やサービスを地道につくりましょうといったところで話がまとまりました。

しょっちゅうイノベーションしてたら疲れるっての。

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