小説を耽読しまして。
友人に勧められた 真保裕一氏『ローカル線で行こう!』(講談社)。
おもしろくて、一気に読みました。
ざっくりとした話の筋はこんなかんじ。
どこにでもありそうな沈滞した赤字ローカル線のもりはら鉄道。そこに、ナンバーワン 新幹線アテンダント(売り子)で若干30歳の篠宮亜佐美が社長として着任する。県庁から送り込まれた副社長の鵜沢哲夫、篠宮を見出したもりはら鉄道 会長の五木田を振り回しながらも、アイデアと果敢な実行力で業績を回復させていく。
そんな回復途上のもりはら鉄道を襲う、火事や車両へのいたずらなどのトラブル。その裏には、隠された意図があった。・・・とまぁ、ミステリー仕立て。事件がどんどん起こるので、飽きませんでした。
個人的に、これは鵜沢哲夫の成長の物語なんだなぁと感じました。
篠宮亜佐美は新しいアイディアで人を巻き込んで、どんどん業績を上げていくのですが、キャラクターとしてはすでに「完成」された存在のようです。逆に、篠宮を触媒として、鵜沢はお役人思考から自由になっていきます。
にしても、沈滞した職場の復活劇。民放ドラマ並みにご都合主義じゃないかなぁと思えなくもないのですが、実際の企業でも社長がちゃんとした人になると劇的に変わります。
人間組織の魔法。
そんな面白さも秘めた、エンターテイメント小説でした。
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